同じ場面を見ても、気になることや考えられる理由は一つとは限りません。
Kotone Case-based Learningは、知的障害・発達障害のある大人の生活支援を、21のケースから考えるシリーズです。問いと選択肢、解説を行き来しながら、本人がこれまで身につけてきた方法や、場面の条件、支援する自分の見方を振り返ります。
福祉の現場で経験を重ねながら支援に迷っている方や、成人期の暮らしを考えたいご家族へ。答えを急ぐ前に、次に何を見てみたいかを一緒に考えていきます。
今、何を考えたいですか?
| 今の関心 | 読む巻・Caseの目安 |
|---|---|
| 評価や思い込みから、観察できることへ戻りたい | 第1巻 Case 1〜3 |
| 学べる条件、支援後の変化、自分の見方を考えたい | 第1巻 Case 4〜6 |
| 支度・食事・排泄・入浴・就寝の場面を考えたい | 第1巻 Case 7〜11 |
| 集団参加・順番待ち・他者との関係・予定変更を考えたい | 第2巻 Case 12〜15 |
| 気持ちの表出・伝わり方・会話を考えたい | 第2巻 Case 16〜18 |
| 強い拒否や混乱がある場面で、見方を振り返りたい | 第3巻 Case 19 |
| 同じやり方を求める場面の条件を考えたい | 第3巻 Case 20 |
| 音から離れる場面を、一つの理由に決めず見たい | 第3巻 Case 21 |
気になる巻から読めます。3巻を順番にそろえることが利用の条件ではありません。複数の巻を読むと、生活場面、人との関わり、強い行動が見られる場面を行き来しながら、自分の問いを見直せます。
第1巻|支援を見る土台・生活場面編
毎日の生活場面で、本人ができていることや、場面によって変わる条件を見直します。支援する自分の見方も振り返りながら、次に確かめたい問いを持ち帰ります。
- Case 1|「切り替えが難しい人」なのだろうか?
- Case 2|「落ち着きがない」は、何を見た言葉?
- Case 3|「やりたくない」が原因なのだろうか?
- Case 4|「待てるように練習させる」だけでよいのだろうか?
- Case 5|「良くなった」は、何がどう変わったこと?
- Case 6|支援者によって見え方が違うとき、どうする?
- Case 7|支度――「やらない」の前に見る
- Case 8|食事・偏食――食べない理由を一つに決めない
- Case 9|トイレ・排泄――できる条件と難しい条件を比べる
- Case 10|入浴・清潔――拒否と本人の身体
- Case 11|就寝・入眠――ルーティンと生活全体
第2巻|人との関わり・コミュニケーション編
集団活動、順番待ち、予定変更、気持ちの表出や会話などを取り上げます。自分には当たり前の情報やルールが、本人にも共有されていたかを振り返ります。
- Case 12|集団活動――参加の形は一つではない
- Case 13|順番待ち――見えないルールをどう伝える
- Case 14|他者とのトラブル――本人理解と他者の安全
- Case 15|行事・予定変更――変わったあとをどう伝える
- Case 16|気持ちの表出――本当に「何も伝えていない」?
- Case 17|指示の理解――伝えたつもりになっていない?
- Case 18|会話の噛み合わなさ――誰の尺度で見ている?
第3巻|強い行動を観る編
強い拒否や混乱、同じやり方を求める場面、音から離れる場面を取り上げます。行動の強さから原因を決めず、その場面で自分が何を見て、何を急いでいたかを振り返ります。
- Case 19|強い拒否・混乱――「止める」の前に何を確かめる?
- Case 20|同じやり方を求める――それを「こだわり」と呼ぶ前に
- Case 21|音から離れる――「感覚のせい」と決める前に
学びを、次の場面へ
各巻には無料PDF4点があります。本を読む前後の気づきを残し、実際の場面を振り返り、必要に応じて誰かと一緒に考えるための資料です。全部使う必要はありません。
第3巻は、強度行動障害の専門対策書や緊急対応の手順書として構成したものではありません。行動の強さから意味を決めず、自分の見方と場面の条件を振り返るための巻です。
